2019年6月25日(火)

勝利のメンタリティー(山本昌邦)

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日本代表、6月の陣 経験を五輪・W杯への財産に

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2019/5/23 6:30
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6月、サッカーの日本代表は4台の"バス"をブラジル、フランス、ポーランドで走らせる。男子のU-20(20歳以下)、U-22(22歳以下)、フル代表、そして女子のなでしこジャパンである。それぞれ目指す目的地は違っても、大きな山の頂上を目指し、持てる力を振り絞るのは同じだ。

6月は大会が世界各地で目白押し。Jリーグの最中にそうした大会に日本が参加できるのは、代表に選手を送り出すJクラブや大学の理解がなければ不可能なことである。小異は捨て、選手の成長を期待し、ひいては日本サッカーを強くするという大同につけるのは、サッカーに携わる人たちの素晴らしいところだろう。本当にありがたいことである。

大会を順番どおりに紹介すると、まず5月23日から6月15日までポーランドで開かれるU-20ワールドカップ(W杯)がある。影山雅永監督率いる日本代表はB組で23日にエクアドル、26日にメキシコ、29日にイタリアと対戦する(文中の試合日はすべて現地時間)。

U-20日本代表はU-20W杯でエクアドル、メキシコ、イタリアと対戦する=共同

U-20日本代表はU-20W杯でエクアドル、メキシコ、イタリアと対戦する=共同

今回のメンバーからはアジア予選の段階では主要なキャストだったMF久保建英(FC東京)、安部裕葵(鹿島)、GK大迫敬介(広島)が外れたが、こういうときこそ本大会に臨む選手には存在感を見せてほしいと思う。久保や安部がいないということは、彼らがいたら出る機会のなかった選手にチャンスが回ってきたということ。ここで活躍すれば、さらに分厚い選手層が形成され、来年の東京五輪にも追い風になり、選手個々にとっても評価を上げるチャンスになるだろう。

日本代表というバスに指定席なし

日本代表というバスはU-15から1歳刻みであるが、そこに指定席という発想はない。どのバスに誰が乗るかは、すべてその選手の力量次第。力不足とみなされ、バスから降ろされる選手がいれば、逆に力を認められ、さらに上のカテゴリーのバスに乗り換える選手もいる。

確かなことは、代表というバスには乗れるときには乗った方がいいということ。「次のバスで」とやり過ごし、その次は来なかった例などいくらでもある。

6月1日から15日までフランスのトゥーロンで開かれる国際大会にはU-22日本代表が参加する。参加国は12チームでA組の日本は1日イングランド、4日チリ、7日ポルトガルと対戦する。どこも強国ばかりだ。

6月は欧州のオフシーズンにあたるため、この大会は良質な若手が毎回多数出てくることで知られる。いわばタレントの見本市。日本はフランス協会との友好関係からたびたび招待されている。W杯ロシア大会後に欧州ネーションズリーグが始まり、欧州のトップチームと対戦することは非常に難しくなっている。欧州の未来のフル代表予備軍と、ここで手合わせしておくことは伸び盛りの日本選手にとっても大きな刺激になるだろう。トゥーロン国際に臨む選手たちも年齢的には間違いなく東京五輪候補である。

長谷川唯ら女子日本代表に選ばれた若手はW杯でたくさんのことを吸収してほしい=共同

長谷川唯ら女子日本代表に選ばれた若手はW杯でたくさんのことを吸収してほしい=共同

なでしこジャパンはW杯フランス大会に出場し、2度目の優勝を狙う。6月7日に開幕し、決勝は7月7日。D組の日本は10日アルゼンチン、14日スコットランド、19日イングランドと対戦する。

高倉麻子監督は鮫島彩(INAC神戸)、熊谷紗希(リヨン)、阪口夢穂(日テレベレーザ)、岩渕真奈(INAC神戸)ら11年W杯優勝メンバーと、長谷川唯、植木理子、遠藤純(日テレベレーザ)、杉田妃和(INAC神戸)らU-17W杯、U-20W杯で優勝経験のある若手との融合を図っている。

W杯初出場の若手にとっては非常にストレスのかかる大会になるだろうが、女子の五輪サッカーは年齢制限がないため、フランスでの経験はそのまま来年の東京五輪につなげられる。ベテランにリードしてもらいながら、たくさんのことを吸収してほしい。

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