2019年6月17日(月)

慶大と佐賀大、拒絶反応ないブタ 移植研究に活用へ

大学
科学&新技術
2019/5/21 18:04
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慶応義塾大学の小林英司特任教授らと佐賀大学の中山功一教授らの研究グループは、種の違う組織を移植しても免疫による拒絶反応を起こさないブタを開発した。人の細胞からつくった組織や臓器の機能をブタの体内で試したり人の臓器を育てたりする研究に役立つとみている。

免疫による拒絶反応を起こさないブタに移植した血管を超音波で検査=小林慶大特任教授提供

研究グループは、免疫にかかわる細胞を作ったり成熟させたりする脾臓(ひぞう)や胸腺を取り除いたブタを開発した。免疫抑制剤を併用しながら実際に人の細胞でできた人工血管を首の血管につないだところ、最長で20週間、拒絶反応がなく血管は定着した。血管が再生する様子も確認できた。

マウスなど小動物では免疫による拒絶反応のない実験用動物が普及しているが、大きな組織の研究には使いづらかった。ブタは臓器の大きさが人に近く、大きな移植用の組織の研究に適しているという。これまでにも拒絶反応の起きないブタを開発した研究はあったが、長生きせず長期の研究に使えない課題があった。

成果を21日付の英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表した。

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