2019年6月20日(木)

アクティオ、建機のVRシミュレーター 安全学習

自動車・機械
2019/5/21 17:53
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建機レンタル大手のアクティオ(東京・中央)は21日、仮想現実(VR)を使った安全教育システムを8月から提供すると発表した。5K(フルHDの5倍の解像度)の高画質なVRを採用し、受講者がリアルな事故を体感できるようにする。建設業で課題となっている労働災害の対策として、企業や教習所などでの活用を想定する。

現場を高画質なVR(仮想現実)で再現

建設現場で発生しがちな油圧ショベル本体の接触をはじめ事故を再現できるシミュレーター。ヘッドマウントディスプレー(HMD)に加え、操作レバーや前後進レバーなどをセットにした。

1600万画素の高画質映像で、視野角は幅210度、縦130度。一般的な安全教育のVRシステムは、幅110度程度の視野角の製品が多いが、広視野で出力することで現実に近い映像を体感できる。HMDはレバーを握る手を認識し、システム内でショベルを操作できるようになっている。

今回は2種類の教育コンテンツを用意する。「本体横転」のケースは、油圧ショベル重量物を扱う際に、誤操作により本体が急旋回して横転する事故を再現する。「本体接触」は、ショベルがぶつかって体験者が横倒しになるなど、起こりがちな危険な状況を身をもって学べる。

同社は18年7月に高所作業車バージョンを提供しており、今回は第2弾となる。油圧ショベル版の価格は未定だが、1日が15万円(税別)、3日が30万円(同)と前回システムとほぼ同程度になる見通し。アクティオは初年度に50件の契約を目指す。

東日本大震災の復興工事には現場で多くのショベルが投入されたが、「若手の技術者が慣れてきた頃に事故を起こしやすかった」(IoT事業推進部の藤沢剛課長)という。

人手不足を背景に、社員の安全教育の意識も高まっており、高所作業車のサービスは70~80社程度の納入実績がある。電力やプラント関係の企業からも引き合いがあり、今後、メニューを拡充することで利用が広がりそうだ。

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