2019年6月27日(木)

虐待防止で補正予算 千葉県 1億8800万円

南関東・静岡
2019/5/21 17:00
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千葉県は21日、2019年度の6月補正予算案を発表した。一般会計の総額は1億8800万円で、全額を児童相談所や小中学校を通じた児童虐待の防止策に充てる。1月に野田市の児童虐待死事件が発生した時点では19年度予算案が既に固まっていたため、再発防止には追加の予算措置が必要だと判断した。

6月5日に開会する6月定例県議会で補正予算案を審議する。6月に補正予算を編成するのは知事選と重なる年を除けば、東日本大震災の復旧・復興対策費用を盛り込んだ11年度以来となる。

虐待を受けた児童を受け持つ小学校の担任教諭の負担を減らすため、ピンチヒッターとして授業を代替する非常勤講師を学校現場に派遣する。担任教諭が児童のケアや見守りに充てられる時間を増やし、虐待の再発を防ぐねらいだ。補正予算案では非常勤講師35人分の予算として5300万円を計上した。

虐待や貧困など問題を抱えた子供を支援する専門職、スクールソーシャルワーカー(SSW)を県内5カ所の教育事務所に新たに配置する。現在は県内の小中学校の一部に配しているが「近隣の学校でも活動しており、機動的な対応が難しい」(県財政課)。学校から独立したSSWを置くことで、深刻な事案に迅速に対応する。

虐待を受けた児童を保護する一時保護所の増設も県内の4児相で進め、21年度中に定員を現在より28人多い143人に増やす。一般会計に3750万円の設計費を計上したほか、建設費として3億円の債務負担行為を盛り込んだ。

千葉県は補正予算案の編成に先立ち、児相や学校の相談対応強化を柱とした児童虐待防止の緊急対策を策定した。野田市の事件では関係機関の連携の不備が指摘されたこともあり、森田健作知事は「県や県警、学校関係者、家庭による一層の連携を考えねばならない」と話している。

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