2019年6月16日(日)

カーレース用車両に部品供給 モルテン、開発力強化へ

自動車・機械
中国・四国
2019/5/21 13:49
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モルテン(広島市)はレース用自動車車両向けの部品供給に参入する。自動車販売の広島マツダ(同)のレースチームとテクニカルパートナー契約を結んだと21日発表した。31日に開かれるレースから足回りのゴム部品を供給する。レースという特殊な走行環境でノウハウを蓄積することで、部品の開発力を高める狙いがある。

広島マツダの「HMレーサーズ」が31日のレースから新しく投入する小型車「デミオ」ベースのレース車両に部品を納める。車体の振動を抑えるサスペンションに使うゴム部品で、通常よりも硬くすることで車両の操舵(そうだ)性を高めた。

一般向けのデミオは車内の静粛性などを保つために足回りのゴム部品が柔らかめに設計されているが、高速走行時にはたわみが出るなどしてレースには不向きだったという。

モルテンはこれまで一般車向けに部品を供給しており、レース車両向けは初めて。民秋清史社長は21日の記者会見で「レースという過酷な環境でプロのレーサーからフィードバックをもらえるのは、開発力を高めるための絶好の機会だ」と述べた。

モルテンはボールなどスポーツ用具が有名で、これまでは記者発表会もスポーツ関連がほとんどだった。ただ売り上げ別では自動車部品が最大で、全体の半分以上を占めている。

レース部品への参入は自動車部品を手がける会社としてアピールを強める狙いもある。「モルテンは自動車部品のイメージが薄い。電動化などで業界が大きく変わるなか、採用を強化するためにメッセージを出していきたい」(民秋社長)という。

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