2019年6月18日(火)

イラン、ウラン濃縮製造量を4倍に 合意の範囲内

中東・アフリカ
2019/5/21 6:23
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【テヘラン=岐部秀光】イランは20日、中部ナタンズにあるウラン濃縮施設で、低濃縮ウランの製造量をこれまでの4倍に引き上げた。イランのタスニム通信が施設幹部の話として報じた。対立する米国をけん制するとともに、核合意維持に向けた協力を引き出すため、欧州への圧力を強めるねらいがあるとみられる。

イランのロウハニ大統領=ロイター

イランは製造量の引き上げについて、国際原子力機関(IAEA)に報告した。同幹部は濃縮度については定められた3.67%の限度を守っており、「核合意から離脱する考えはない」と強調した。

イランのロウハニ大統領は8日、核合意で定められた義務の一部について履行を停止すると発表した。具体的には低濃縮ウランを、上限として定められている300キログラムを超えて貯蔵すると指摘した。

現在の貯蔵量は規定を下回っているもようで、製造ペースを引き上げることで、いつでもこれを突破できる状況をつくろうとしているもようだ。イランは欧州に対し7月7日の期限までに、米制裁からイランの利益を守るための方策を示すよう求めている。

米イラン関係は今月に入り急速に悪化している。トランプ米大統領は20日、ホワイトハウスで記者団に「イランはとても敵意に満ちている。何かが起きれば強大な力に直面する」とけん制した。同時に「(深刻な)何かが起きたり、これから起きたりする兆候はない」とも指摘した。

イランのザリフ外相は同日、「イラン人を決して脅してはならない。敬意を見せよ。そうすればうまくいく」とツイッターに投稿した。

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