2019年6月26日(水)

Tモバ・スプリント、「農村へも5G約束」FCC高官

ネット・IT
北米
2019/5/21 3:15
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【ニューヨーク=清水石珠実】米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長が20日、携帯電話3位のTモバイルUSと4位スプリントの経営統合を承認するように委員会に薦める決定をした。FCCはパイ氏を含めて5人のメンバーで構成され、多数決で最終決定を下す。パイ氏は数週間のうちに決議を行う予定だ。

米連邦通信委員会(FCC)の建物(米ワシントン)=AP

パイ氏の決断を受けて、FCC高官が同日に電話で行った記者会見の主な内容は以下の通り。

――パイ委員長が率いるFCCが2社の統合を承認する方向を決めたのはなぜですか。

「次世代通信規格『5G』通信網の普及を前に、FCCは都市部と農村部の通信格差を解消したいと考えている。都市部だけでなく、農村部でも無線の高速インターネット通信が普及することが大切だ。Tモバイルとスプリントは統合から3年以内に全米人口の97%を網羅する5G通信網を構築することを約束した」

――米司法省と足並みをそろえずに、FCCが先に単独で大型通信合併の判断を下すのは珍しいとの意見もあります。どう思いますか。

「司法省とFCCの審査は別の時間軸で動いている。FCCには審査を180日間で行うという原則がある。司法省とFCCが別のタイミングで結論を出すというのはさほど珍しいことではないと考えている」

――2社は統合計画のなかに、スプリント傘下のプリペイド事業「ブースト・モバイル」の分離を新たに盛り込むことを決めました。分離は同事業だけで十分ですか。

「(Tモバイルとスプリントの)2社は低所得者層が多く使うプリペイド方式の携帯電話分野に強く、2社の統合で市場競争が阻害され、消費者の利益にならないとの懸念があった。2社は合併後も一部傘下に残すプリペイド事業と、切り離したブーストがそれぞれ別会社として市場できちんと価格競争を行うことを約束した。(ブーストの分離だけで)プリペイド市場の競争は確保されたと考えている。ただ、司法省がどう判断するかは分からない」

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