2019年6月18日(火)

米フォード、世界でホワイトカラー7000人削減へ

自動車・機械
北米
2019/5/21 0:34
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【ニューヨーク=大島有美子】米フォード・モーターは20日、8月までに7000人の従業員を削減する方針を示した。工場の労働者ではなく、いわゆるホワイトカラーが対象。世界の同従業員の10%に相当する人員を減らす。中国での販売が苦戦し経営環境の厳しさが増すなか、構造改革を急ピッチで進める。年間で6億ドル(約660億円)のコストを削減する。

今年1月、米デトロイトのモーターショーで会見するジム・ハケット最高経営責任者(CEO)=ロイター

今年1月、米デトロイトのモーターショーで会見するジム・ハケット最高経営責任者(CEO)=ロイター

同社のジム・ハケット最高経営責任者(CEO)が同日、従業員宛てにメールを送った。上級管理職も2割近く減らす。米メディアによると、米国での削減数は約2300人で、残りは米国外で実施するという。人員削減は昨年から実施している自主退職分などを含む。

フォードの1~3月期の連結決算は純利益が前年同期比34%減の11億4600万ドルと低迷した。中国販売が半減と大きく落ち込んだことが影響し、世界販売台数は14%減だった。

ハケット氏はメールで「競争力を維持するため、我々は官僚主義を排し、意思決定を迅速にして最も付加価値を生む仕事に集中する必要がある」と述べた。フォードの18年のコストは販売奨励金がかさみ、前年より3%増えた。管理職を減らして組織をスリム化し、高コスト構造にメスを入れる。

米自動車ディーラー協会(NADA)は19年の市場を前年比約2%減の1680万台と予測している。頼みの北米市場は個人消費の底堅さから高水準の台数を維持しているが、大きな伸びは期待できない。米中貿易摩擦も影を落とす。

米自動車メーカーのリストラではゼネラル・モーターズ(GM)が先行している。同社は18年11月、北米5工場を含む世界7工場の閉鎖を発表した。全世界のホワイトカラーと契約社員の15%に相当する人員も減らす。

電気自動車(EV)や自動運転車の開発など、生き残りには新分野での投資が欠かせない。フォードは4月、新興電気自動車(EV)メーカーへ5億ドル出資することを決めるなど、経営資源の集中と選択を急いでいる。

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