デンソー、愛三工業の筆頭株主に 「CASE」強化で

2019/5/21 0:03
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デンソーは20日、東証1部上場で燃料ポンプ関連を製造する愛三工業を持ち分法適用会社にする検討を始めたと発表した。トヨタ自動車が持つ愛三工業の全株式を取得し、出資比率も8.7%から約38%になり筆頭株主となる。重複事業の一部も愛三工業に譲渡する。両社に出資するトヨタはグループ全体で電動化などを指す「CASE」分野への投資を増やしており、開発や生産体制の効率化を急ぐ。

愛三工業は燃料ポンプモジュールなどエンジン関連部品が主力で、2019年3月期の連結売上高は2134億円。トヨタ自動車が発行済み株式の28.7%を握る筆頭株主で、販売先もトヨタグループが過半を占める。

デンソーはトヨタが持つ愛三工業の全株式を取得し、筆頭株主となる。愛三工業の時価総額(約410億円)をベースにすると、取得額は約120億円。デンソーの一部製品の開発や生産、販売機能を愛三工業に譲渡することも検討する。

デンソーの19年3月期の連結売上高は5兆3627億円で、エンジン関連部品を含む「パワートレイン事業」は1兆2788億円を占める。愛三工業にはパワートレイン事業の一部を譲渡する。

デンソーはCASEへの投資を増やしており前期の研究開発費は4974億円と、3年前から2割強増えた。先行投資が拡大する中、グループで重複する部分を解消し開発や生産で効率化を目指す。トヨタはCASEでの競争が激しさを増す中、グループで強みを持つ企業に重複事業を集約する「ホームアンドアウェー」という戦略を加速している。今後も同様の動きが広がりそうだ。

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