2019年6月17日(月)

ラグビー

最高峰で踏んできた場数 ラグビーW杯(ルポ迫真)

2019/5/21 1:00
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スピード、フィジカル、連携。完敗だった。5月12日にオーストラリアのキャンベラで行われたスーパーラグビー(SR)の試合で、日本代表候補11人を起用したサンウルブズは地元の強豪に0対33で敗れた。それでも「SRでしかできない経験がある」。主力の堀江翔太(33、パナソニック)は力を込める。

サンウルブズ結成により、多くの日本代表選手がスーパーラグビーの舞台を経験した(4月26日、東京都港区の秩父宮ラグビー場)

サンウルブズ結成により、多くの日本代表選手がスーパーラグビーの舞台を経験した(4月26日、東京都港区の秩父宮ラグビー場)

SRはニュージーランド(NZ)など強豪4カ国のクラブチームが集う南半球最高峰リーグ。日本は2016年、代表強化のためにサンウルブズを結成して加入した。学校、企業を中心に発展し、内向き志向が強かった日本のラグビー界の転機にもなった。

サンウルブズ結成までは、SRを経験するには選手個人が海外クラブと契約する必要があった。ハードルは高く、15年W杯の日本代表でSRの出場歴があったのは6人だけだった。今回は登録メンバー31人のほぼ全員が経験者となる。

SRで急成長中の山中亮平(30、神戸製鋼)は「フィジカル(筋力)が強い相手とも戦えるようになってきた」。強敵の胸を借りられる恩恵は大きく、日本代表ヘッドコーチ、ジェイミー・ジョセフ(49)も「SRで日本の選手、コーチが大きく成長した」と話す。

情報収集でも世界への扉は開かれた。米英などの政府がテロや軍事に関する機密情報を共有する「ファイブ・アイズ」ではないが、ラグビーでも強豪8カ国が試合映像をやり取りする"同盟"があった。17年、そこに日本も加入し、参加国の全ての代表戦を4角度から撮った映像を入手できるようになった。

日本代表が所有するカメラも増え、選手は空き時間に映像で練習の予習、復習をしている。

選手の経験値や環境の向上は代表の力に結びついている。昨秋はイングランド代表に敵地で前半リードの健闘を見せた。

それでもW杯で目標とする8強は高いハードルだ。前回大会、日本が南アフリカから挙げた金星は主力を休ませた相手の油断も大きかった。今回、1次リーグで戦うアイルランドやスコットランドに同様の隙はない。

国際舞台が再び遠のく可能性も高まっている。日本ラグビー協会は従来の企業スポーツに回帰する傾向を強めており、契約条件で合意できずに21年からのSR脱退も決まった。

「W杯で世界で戦える力を見せ、再び海外の大会への参加権を得るしかない」と日本代表幹部。W杯の結果はラグビー界の未来にも直結する。(敬称略)

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ルポ迫真「沸き立つラグビーW杯」

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