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春の叙勲、喜びの声 映画監督の小栗康平氏

高度経済成長に取り残された人々を描いた「泥の河」でデビューして以来、戦後の日本を深い洞察力で見つめた作品で海外でも高く評価された。「しっかりおまえの映画半生を振りかえれ、と言われたのかな」と穏やかに受章を喜ぶ。

小栗康平氏

群馬県前橋市出身で、「芸術とは無縁な悪ガキ」だった。進学校の高校に入学し、小説を執筆したり社会思想を学んだりする同級生らに刺激を受けた。勧められるまま見たアンジェイ・ワイダ監督の「灰とダイヤモンド」が転機になった。「1本の映画で歴史から政治、恋愛まで描けると子供っぽい驚きを覚えた」。

浦山桐郎監督らの助監督を経て35歳で監督に。寡作で知られ、作品数は6本。根底に流れるのは明治生まれの父との相克だ。戦後の民主主義や価値観を受け止められなかった父を「青臭く反動呼ばわりもした」。

だが20歳で父を亡くし、「戦後とは何か、民主主義教育を受けた自分とは何か」を問い続けた。70歳を過ぎ、腰を痛めたのを機に老いも実感。「命の諸相に映画で触れてみたい」と次作に意欲を燃やす。

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