花ある暮らし 関西一円に(古今東西万博考)
1990年・大阪鶴見 花き卸売市場

関西タイムライン
2019/5/21 7:00
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大阪で博覧会国際事務局(BIE)が認定する2回目の万博となった1990年の「国際花と緑の博覧会(花博)」。花博の理念「花と緑と人間生活のかかわりをとらえ、21世紀に向けて潤いのある豊かな社会の創造を目指す」を受け継ぐ施設の一つが、大阪鶴見花き地方卸売市場(大阪市鶴見区)だ。

建物は月下美人の花をイメージ

建物は月下美人の花をイメージ

鶴見花き卸売市場の立地場所は花博の駐車場跡地だ。当時は818台の駐車スペースで、会場の鶴見緑地まで来場者をバスで輸送したという。並行して大阪府下で10カ所に散在していた花き卸売市場を1カ所に集約しようという開発計画も進められ、花博の駐車場跡地に白羽の矢がたった。花博が終わった4年後の94年7月、鶴見花き卸売市場が開設した。

花博の理念を引き継ぐために、建物にいくつか工夫がされている。一つは建物の外観。建物が花きの月下美人をイメージされている。もう一つはより多くの花きを荷受けして関西一円に供給するため、大型の競り室を設けた。卸会社2社が同時に競りをできる室内では760人が参加できるようにした。花きの年間取扱量は約250億円と東京都中央卸売市場大田市場に次ぎ全国2番目の規模だ。

建物の上層部には商業施設「三井アウトレットパーク大阪鶴見」が入居しており、そこで高校生を対象にした生け花のフラワーアレンジメント大会の予選を6月22日に開催する。大会は5回目。鶴見花き卸売市場を運営する大阪鶴見フラワーセンターの西村和英総務部長は「若い方に花をアピールして、万博の理念を引き継げれば」と語る。

(山本修平)

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