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心の準備で気持ちよく、スタートから飛ばそう(下)
米LPGAティーチングプロ ヨッシー小山

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2019/6/3 6:30
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 米女子プロゴルフ協会(LPGA)・A級ティーチングプロであるヨッシー小山こと小山佳恵プロ。米国でのティーチング経験を生かして、2015年世界ジュニア日本代表に帯同するなど、日本に戻ってきてからもプロを目指すジュニアを中心に指導を行っている。今回は「ドライバーショット」について、明日のラウンドでも役立つ実践的なメンタルアドバイスをいただいた。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.42」から)

「あご上げて・胸張って・口角上げて」でポジティブな姿勢を身に付けよう!

ヨッシー 次は姿勢です。これは比較的簡単にできます。「あご上げて・胸張って・口角上げる」です。皆さん、ミスをすると頭が垂れてあごが下がり、背中がまるまり、口角が下がります。これと逆の姿勢が「あご上げて・胸張って・口角上げる」です。

──なるほど、よくわかります。スクラッチで勝負している同級生のライバルが、ミスした後に背中を丸めてとぼとぼ歩いているのを見ると、心の中で「今日は勝った!」と思ってしまいます。逆に胸を張って歩いているのを見るとこちらのほうが焦ります。

ヨッシー 1ラウンドで一つもミスしないことなんてあり得ません。最近のラウンドを振り返ってください、手痛いミスは1回や2回ではないはずです。したがってミスしたときのメンタル面の対処がとても大事になります。しかしながら、メンタルをポジティブに保つためにはそれなりの経験とトレーニングが必要になります。しかし、この「あご上げて・胸張って・口角上げる」は意識して行えば、誰でも次のラウンドからできます。

ミスショットをしたあとほど次のアドレスの姿勢が大切。「あごを上げ、胸を張り、口角を上げる」。それだけで良い姿勢になる

ミスショットをしたあとほど次のアドレスの姿勢が大切。「あごを上げ、胸を張り、口角を上げる」。それだけで良い姿勢になる

──試しに行ってみると、とてもぎこちなく感じます。ということは普段の姿勢がいかに悪いかということですね。

ヨッシー 特にデスクワーク中心のお仕事をしてらっしゃる方は要注意です。また、最近は電車のなかでスマホを利用する機会が多いと思いますが、そのときの姿勢を思い浮かべて見てください。顔が下を向いて背中が丸まり画面に集中しているので、当然口角は下がっています。このスマホ姿勢が日常の姿勢になってしまっています。ですからラウンド中は姿勢が良くなるように意識を働かせる必要があります。しかし、最初は気を付けていてもラウンドが進むにつれ、心に余裕がなくなって姿勢のことまで意識が回らなくなります。そのときに効果があるのがこの言葉です。

──「あご上げて・胸張って・口角上げる」と心の中で唱えるわけですね。

ヨッシー そうです。次のショットに向かうときや打順を待つ間など、心の中で唱えてみてください。特にミスしたあとは一通り悔やんだあとでよいので、「あご上げて・胸張って・口角上げる」を心の中で号令をかけるように唱えてください。姿勢をポジティブにすると体が臨戦態勢に入って気分も上がってきます。

──失敗したときだけでなく、「いつも同じルーティン」に組み入れてもよいですか?

ヨッシー もちろん、ルーティンに組み入れるのもありです。できればルーティンの最初の段階、ティーイングエリアに入る前に行うとよいと思います。打順を待つ間は考える時間がたっぷりあるので、どうしてもネガティブになりがちです。まして前のホールでトラブルやミスがあったあとのティーショットは嫌なものです。ですから断ち切る意味も込めて「あご上げて・胸張って・口角上げる」を唱えて、自信にあふれた姿勢でティーイングエリアに向かうのです。もし、人の目を気にしないのなら声に出して唱えたほうがより効果的です。

──わかりました。次のラウンドで早速ルーティンに組み入れてみたいと思います。

「フォーカス・フォーゲット・ミテミテ」は魔法の言葉!

ヨッシー 最後になりますが、ショットを打つ前の心構えについて生徒さんから学んだことをお伝えしましょう。その生徒さんとは横浜ベイスターズ監督のアレックス・ラミレスさんです。当時は現役選手で、優勝ハワイ旅行でコンペに参加することになり、初めてゴルフクラブを握ることになったそうです。出発する前の数日間のレッスンで何とかラウンドできるようになりたい、というオファーでした。

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