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心の準備で気持ちよく、スタートから飛ばそう(中)
米LPGAティーチングプロ ヨッシー小山

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2019/5/29 6:30
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 米女子プロゴルフ協会(LPGA)・A級ティーチングプロであるヨッシー小山こと小山佳恵プロ。米国でのティーチング経験を生かして、2015年世界ジュニア日本代表に帯同するなど、日本に戻ってきてからもプロを目指すジュニアを中心に指導を行っている。今回は「ドライバーショット」について、明日のラウンドでも役立つ実践的なメンタルアドバイスをいただいた。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.42」から)

「いつも同じルーティン」で緊張や不安に打ち勝て!

ヨッシー 次にティーショットを打つ前の「メンタル・ウォーム・アップ」について解説しましょう。皆さんはショットを打つときに、1打ごとにクラブの選択やターゲットの設定、ライの判断や風のジャッジなどを行って、素振りをしてからショットを打ちます。そのときにも「メンタル・ウォーム・アップ」を加えてほしいのです。何を行うかというと、キーワードは3つあります。1つ目は「いつも同じルーティン」、2つ目は「あご上げて・胸を張って・口角上げる」、3つ目は「フォーカス・フォーゲット・ミテミテ」です。これだけでは何のことだかわからないと思いますので、さっそく「いつも同じルーティン」から説明しましょう。

ヨッシー小山さんは「ショットを打つときにメンタル・ウォーム・アップを加えてほしい」と話す

ヨッシー小山さんは「ショットを打つときにメンタル・ウォーム・アップを加えてほしい」と話す

ドライバーショットを打つときに、どんなルーティンを行っているのか教えていただけますか?

──まず、ボールの後ろに立って、風向きと強さを確認し、どの方向に打ち出すのかを決めます。それからボールの横まで移動し、軽く素振りをします。そしてアドレスに入ります。まず右手でクラブを持って打ち出す方向にフェースを合わせ、次に両手でグリップして両足を広げます。

ヨッシー 普通のルーティンですよね。でも、ここからが問題です。お聞きしますが、ボールの後ろからアドレスの位置に移動するときはどちらの足から踏み出し、何歩で到達していますか? 素振りは何回行いますか? 両足を広げるときにアドレス幅を調節するためパタパタと足踏みしますが、これは何回行いますか?

──えっ、そんなこと考えたこともありません。そうですね、だいたいは右足から踏み出していますかね。素振りは2回くらいで3回行うこともあるかな。アドレス幅の調節のための足踏みの回数は意識したことがないので、わかりません。

不安や恐れを消し、心を無にする儀式

ヨッシー 残念ながらそれでは「いつも同じルーティン」とはいえません。なぜ、ルーティンを行うかというと、ショットをする前の不安や恐れを心の中から消し去り、ショットに集中するためです。そのためには、毎回完全に同じ動作を意識的に行う必要があります。なぜなら「いつも同じルーティン」を行っている間はルーティンを行うことに集中するので、他のことを忘れさせてくれるのです。ルーティンに集中していないと「スライスして右のOBに打ち込みそうだ」とか「チョロして前方の池に入りそうだ」などネガティブな想いが湧き出てきて、不安とともに体が硬直していきます。先ほどルーティンの細部が答えられなかったということは、ルーティンの役目を果たしていないといえるのです。

──確かにアドレスに入る前はいいのですが、アドレスに入った瞬間に不安や緊張が襲ってきます。

ヨッシー ネガティブな思いが湧き出てしまうことは、誰も止めることができないのです。ですから、不安が入り込む余地がなくなるくらい、ルーティンに集中していただきたいのです。ルーティンは心を無にする儀式のようなものです。ルーティンに入る前はプレッシャーで不安や後悔や緊張が繰り返し襲ってきても、ルーティンを行うことに集中すればスイングに入るときには心を無にすることができます。

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