森永乳業、ビフィズス菌の生産増強 外販向け

2019/5/20 17:00
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森永乳業は20日、福井県の工場にビフィズス菌などの生産拠点を新設すると発表した。約21億円を投じてラインを増設し、2020年秋ごろに稼働させる。健康志向の高まりで腸内環境を改善する菌の注目が高まっており、食品各社に原料として売り込む。新たに策定した中期経営計画の重点テーマにも据え、3年後に事業の売上高を現在の約1.8倍に引き上げる。

森永乳業は子会社の福井工場(福井市)でビフィズス菌などの生産設備を増やす。

子会社の森永北陸乳業の福井工場(福井市)敷地内で、ビフィズス菌や乳酸菌を生産するための新棟を建設する。延べ床面積は3590平方メートル。7月に着工し、20年秋ごろに稼働する予定。新設備で生産した菌は自社の商品ではなく、ほかの食品メーカーに原料として外販する。

森永乳業は20日、22年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を発表した。22年3月期の連結業績で売上高は19年3月期比8%増の6300億円、営業利益は同34%増の300億円を目指す。このうち菌の外販事業の売上高は19年3月期の1.8倍に増やす目標を掲げる。事業の売上高については明らかにしていない。

また欧米や中国、東南アジアに向けて福井工場で増産する菌の海外輸出も進める。また現地で生産した育児用粉ミルクなどの拡販にも力を入れ、現在は5%にとどまる海外売上高比率の引き上げも目指す。19年3月期の海外売上高は約290億円で、22年3月期には450億円に増やす。

同日開いた会見で宮原道夫社長は「ビフィズス菌などの展開や海外事業の育成で確固たる基盤を築く」と語った。

(柏木凌真)

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