2019年6月26日(水)

守・破・離への道(岡田武史)

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AI時代の人間性復活 スポーツが最後の砦に

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2019/5/24 6:30
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人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)が生活の隅々に及ぶ未来の社会において、スポーツはいかなる価値を持つのか。今回はそんなことを読者の皆さんと一緒に考えてみたい。

3月17日に開幕した第21回日本フットボールリーグ(JFL)は第7節まで進行し、私がオーナーを務めるFC今治は3勝4分け1敗の勝ち点13で現在16チーム中8位につけている。スタッフ、選手一丸になって今季こそ悲願のJ3昇格を果たしたいと思っている。

チームの順位に関してはまあまあという感じだが、試合内容はこれから徐々に良くなってくれるものと期待している。今季からチームの指揮は小野剛監督が執っていて、私は現場についてまったく関知していない。オーナーとしての仕事に東奔西走し、試合はホームゲームを観戦するのがやっとという毎日だ。

JFLで就任後の初勝利を挙げ、笑顔で取材に応じる鈴鹿アンリミテッドのミラグロス・マルティネス監督(3月24日)=共同

JFLで就任後の初勝利を挙げ、笑顔で取材に応じる鈴鹿アンリミテッドのミラグロス・マルティネス監督(3月24日)=共同

5年間採用した2ステージ制を廃止したJFLは今季、ホーム・アンド・アウェーの総当たり2回戦、1ステージ制でチャンピオンを決める。序盤の戦いを見る限り、JFLの勢力図が変わってきた印象がある。昨季まではHonda FC(浜松市)の力が抜けている感があったが、今季は群雄割拠の戦国模様。鈴鹿アンリミテッド(三重県)がスペインから招いたミラグロス・マルティネス監督はJFL初の女性監督で、中川政七商店の中川会長が社長に就任した奈良クラブにはポルトガルでコーチ業を学んだ林舞輝という20代の若いゼネラルマネジャー(GM)がいる。そんなこんなで随分とにぎやかになった感じがある。

FC今治の小野監督もそうだけれど、松江シティFCの田中孝司監督、ヴィアティン三重の上野展裕監督ら指揮官にJリーグ監督経験者が増え、選手もJの経験者が各チームに流入している。今季からJ2のアビスパ福岡から我がチームに加わった駒野友一、東京Vから加わった橋本英郎もそうだ。

南アフリカのワールドカップ(W杯)を一緒に戦った駒野は練習に取り組む姿勢、勝利への執着心で素晴らしいロールモデルになってくれている。そういう指導者や選手がJFLのレベルアップに一役買ってくれるのは間違いない。今季はいつになく混戦になり、J3昇格を懸けた争いはシーズンの最後の最後まで大いにもつれるとにらんでいる。

「夢」求め、増えるJFLへの挑戦者

このJFLの盛り上がりは、やっぱり「夢」と関係がある気がしている。Jクラブを持ちたいとかJリーグに関わりたいという目標を持ったとき、一昔前ならJクラブをいきなりターゲットにしたけれど、今はJFLとかその下の地域リーグから始めるのも面白いんじゃないかと思われるようになった。

出来合いのものを買うとか、敷かれたレールにぽんと乗っかるより、下から始めた方が面白いしコストもかからない。何より自分たちの力で仲間を募ってここまでたどり着いたという充実感が得られる。そういうことがJFLに挑戦者を増やしているのではないだろうか。

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FC今治を足場に湘南へ移籍し、今季はJ1でプレーする小野田(左)=共同共同

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