2019年9月18日(水)

シェアハウスで空き家再生 市と茨城大、学生に低賃料

大学
2019/5/20 11:16
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茨城県日立市と地元の茨城大工学部が連携し、市内の古い空き家を学生向けのシェアハウスに改修した。市が費用を補助し、同学部生らがリフォーム。人口減少を背景に増加が社会問題化する空き家の再生につながり、学生は低賃料で住める利点がある。市は「一石二鳥」の解決策だとアピールし、地域との交流も図れると期待する。

空き家をシェアハウスとして再生するため、改修作業をする茨城大工学部の学生ら=2018年11月ごろ、茨城県日立市(同市役所提供)=共同

このプロジェクトは、同学部側が一昨年、大学と地域の連携事業の一環として市に提案した。市は「空き家対策は懸案。解決の糸口になると思った」(担当者)とし、昨年度予算に200万円を計上した。市の情報を基に、学生が間取りや通学距離などから物件を検討。同市西成沢町の住宅地にある築約45年の木造2階建てを選び、所有者と交渉し、許可を得た。

昨年11~12月、内装業者の指導を受けてリフォーム。和室をフローリングにしたり、ふすまを外し壁を設置したりした。市職員の手助けも得たが、上下水道など専門性の高い部分以外は、ほぼ学生が手掛けたという。1階にリビングを設け、近隣住民との交流もできるよう配慮した。

3月以降、男子学生が生活を始め、4人の定員は埋まった。家賃は1人月5千~9千円。改修に携わり、入居した同学部4年の飯塚柊斗さん(21)は「工事は緻密さが求められ勉強になった。空き家への対応という社会的な広がりもある」と話す。

日立製作所などの工場が並ぶ同市は、高度経済成長期に集団就職などで定住した人が高齢化し、空き家の増加が予想される。市の高橋正朗・都市政策課長は「所有者は家賃収入を固定資産税に充てられるメリットがある。今後も何らかの形でリフォームを後押ししたい」と語った。〔共同〕

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