2019年6月21日(金)

野生ライチョウに卵託す 環境省、6月に初の試み

2019/5/20 9:45
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環境省は絶滅危惧種ニホンライチョウの生息地復活を目指し、北アルプス乗鞍岳の野生の巣から採集した卵6個を、中央アルプスで1羽だけ生息する雌に運び、育てさせると決めた。初の試みで、6月の繁殖期に実施する。都内で開かれた専門家会合で説明した。

中央アルプスのライチョウは絶滅したと考えられていたが、昨年7月に雌1羽が約50年ぶりに見つかった。羽毛を遺伝子解析し、北アルプスから飛来したと判明した。

雌は6月上旬ごろ産卵するが、この雌は付近に雄がいないため、産卵しても無精卵となる。そのため、計画では、5月中旬~6月上旬に中央アルプスで雌の巣を突き止め、卵を5個産んだ時点で乗鞍岳から持ってきた有精卵5個と交換する。交換は最大6個とする。

雌が温めた卵からひなが生まれ、成長後つがいとなって繁殖することで、徐々に中央アルプスの生息数を増やす狙い。交換した卵のふ化状況は継続して調査する。

同省によると、ライチョウは1980年代に約3千羽が南北アルプスなどの高山帯に生息していたが、2000年代初頭には約1700羽に減少。中央アルプスは69年以降、目撃がなかった。〔共同〕

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