2019年6月19日(水)

イラクの米大使館近くにロケット弾 米・イラン緊迫も

中東・アフリカ
2019/5/20 9:18
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【ドバイ=岐部秀光】イラクの首都バグダッドで政府機関や米国の大使館が集中し、厳重な警備が敷かれている「グリーンゾーン」に19日夜、何者かがロケット弾を撃ち込んだ。イラク軍によると、負傷者はいなかった。中東では米イラン関係が急速に悪化するさなかで、もしも事件にイランが関与したと確認されれば情勢が一段と緊迫化する可能性がある。

グリーンゾーンは厳重に警備されている(2018年12月、バグダッド)=ロイター

グリーンゾーンは厳重に警備されている(2018年12月、バグダッド)=ロイター

AP通信によると、米国務省報道官は同日「断固とした対応を取る」と発言した。イランが支援する民兵組織やその分子が計画を実行したのであればイランに責任があると指摘した。

イラク軍報道官は、米大使館から1マイル(約1.6キロメートル)以内の距離にある「無名戦士の像」の近くにロケットが着弾したと指摘した。ロケット弾はバグダッド東部から発射された。この地域にはイランが支援するイスラム教シーア派勢力の拠点があるという。

5月上旬に米政府がイランへの制裁を一段と強化したことをきっかけに両国関係はさらに悪化している。米政府が「イランの脅威」に対応して空母や爆撃機を新たにペルシャ湾に派遣する一方、イランの関与が疑われる原油関連施設への攻撃も相次いだ。

米政府は今月、イラクにおけるイランの脅威が高まったとして在イラク米大使館の一部職員に国外退避を命じていた。米石油メジャーのエクソンモービルも、イラク南部の油田地域で働く米国人スタッフに避難するよう指示を出していた。

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