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大詰めNBA 最強軍団ウォリアーズ3連覇挑む
スポーツライター 杉浦大介

2019/5/20 6:30
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2018~19シーズンのNBA(全米バスケットボール協会)王者を決めるプレーオフも大詰めに近づいている。西カンファレンスではゴールデンステート・ウォリアーズ、東カンファレンスではミルウォーキー・バックスという東西の第1シードが好調だ。文字通りの頂上決戦は実現するのか。

昨季まで4年連続ファイナルに進出し、3度の優勝を遂げたウォリアーズこそが"現代最強軍団"と呼ぶにふさわしい。3連覇を達成すれば、ウォリアーズは歴史に刻まれるチームになるのだろう。

けが人続出の状況でも2大エースの一人、カリー(右)が大活躍。ウォリアーズの自信に満ちたプレーは変わらない=ロイター

けが人続出の状況でも2大エースの一人、カリー(右)が大活躍。ウォリアーズの自信に満ちたプレーは変わらない=ロイター

それでも今季ここまでの道のりが容易だったわけではない。プレーオフ第1ラウンドのロサンゼルス・クリッパーズとのシリーズ中、センターのデマーカス・カズンズが左大腿四頭筋を断裂して戦線離脱。さらにヒューストン・ロケッツと対戦した第2ラウンドでは、トップスコアラーのケビン・デュラントが右ふくらはぎを痛めて離脱を余儀なくされた。

特に過去2年連続でファイナルMVPに輝いたデュラントの不在は痛恨。5年連続ファイナル進出は難しくなったかと思われた。しかし……。

デュラントが抜けて以降、ウォリアーズは4連勝。ポートランド・トレイルブレーザーズと争う西カンファレンス・ファイナルでも3勝0敗で早くも王手をかけた。特にこの4戦ではデュラントとならぶ2大エースの一人、ステフィン・カリーが平均35.5得点、5.5アシスト、6.25リバウンドと大爆発している。

「自分たちの立ち位置を気に入っているよ。シーズン最後の数週間でみんなが自身の役割を確立してきたと思う。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も僕たちにどんなプレーをしてほしいか、間違いなくわかっている」

レギュラーシーズン終盤、デュラントが誇らしげに述べていたように、ケガ人が出てもウォリアーズの自信に満ちたプレーは変わらない。非常事態下でもそれぞれが仕事を果たし、層の厚さを改めて印象付けていると言ってよい。

■東は新鋭引っ張るバックスか

一方、イースタン・カンファレンスではバックスの新たなスーパースター候補、ヤニス・アデトクンボが猛威を振るっている。シーズンMVPの最有力候補と目される"グリーク・フリーク(ギリシャの怪物)"は、プレーオフでも11戦で平均27.4得点、12.1リバウンド、1.7ブロックというハイレベルの数字をキープ。今ではレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、デュラント、カワイ・レナード(トロント・ラプターズ)らと並び、現役ベストプレーヤーの一人と評されるようになった。

バックスはプレーオフでも合計10勝1敗と強さを誇示し、東ファイナルでも2勝0敗とラプターズをリードしている。順当にいけば、アデトクンボとバックスはウォリアーズが待ち受ける最終決戦へと駒を進める可能性が高い。

東カンファレンスで優位に立つバックスは新鋭アデトクンボがチームを引っ張る=AP

東カンファレンスで優位に立つバックスは新鋭アデトクンボがチームを引っ張る=AP

"スリーピート(3とリピートを合わせた造語)"を目指す王者と新たなヒーローの直接対決こそが、今季のNBAで考えられる最高のカード。実現すれば全米からの大きな注目を集めるだろう。横綱対決へのカウントダウンが始まり、緊張感に満ちた決戦ムードが米スポーツ界に漂い始めている。

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