2019年6月20日(木)

米、対カナダなど鉄鋼関税を撤廃 日中勢に影響も

トランプ政権
貿易摩擦
環境エネ・素材
2019/5/18 22:00
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トランプ米政権が17日、カナダとメキシコに課す鉄鋼とアルミニウムへの追加関税を撤廃することで両国と合意した。日本と中国からの米国向け関税の25%は残る。日中からの米国向け輸出への比率は低く日中の鉄鋼大手への直接の影響は限られそうだが、中国の景気後退による市況悪化などの懸念もある。

日本から米国向けの鉄鋼輸出は2018年実績で150万トン。日本の年間粗鋼生産量の1.4%と少ない。輸出の大半は米国でつくれない、自動車用の特殊鋼や鉄道車両用レールなど付加価値品が多い。

19年2月の米国向け輸出は前年同月比で9%減った。日本で生産トラブルが相次いだ影響が大きいとみられる。今後の不安材料もある。米国に輸出する製品で関税の適用除外申請の認可が滞っている。認可が出るまで関税がかかり長引くと輸出に影響が出そうだ。

一方、中国から米国への鉄鋼輸出量は18年に70万トン。年9億トン以上にのぼる粗鋼生産量に占める比率は小さい。19年2月の米国向け輸出は4割減。関税の影響が出たほか国内向け生産を増やしたとみられる。

懸念されるのは米中貿易戦争による中国の景気冷え込みだ。「中国の経済全体がおかしくなり、鉄鋼需要に影響が出ることを懸念する」(日本製鉄の宮本勝弘副社長)。中国の鋼材が米国以外の市場に流入すると市況を冷やす恐れがある。

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