元院長が退院 池袋暴走、警視庁が聴取
東京都豊島区東池袋で乗用車が暴走し12人が死傷した事故で、車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87)が18日午前、都内の病院を退院したことが捜査関係者への取材でわかった。飯塚元院長は事故で胸の骨を折るなど重傷を負い入院していた。警視庁は同日、元院長から任意で事情を聴いた。
捜査関係者によると、車のドライブレコーダーの記録や周辺の防犯カメラの映像といった証拠を既に押収しており、逃走の恐れもないことなどから、逮捕せずに任意で捜査を続ける。
飯塚元院長はこれまでの複数回の事情聴取に対し「ブレーキペダルを踏んだがきかなかった」「アクセルペダルが戻らなかった」などと運転ミスを否定している。警視庁は今後、事故現場付近を交通規制し、飯塚元院長の立ち会いの下で事故の状況を調べるなど、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)での立件に向け捜査する。