昭和世代は手作り派 食の意識、安全性に関心高く
昭和生まれの方が、平成生まれより手作りの機会が多い――。農林中央金庫(農林中金)が今回の改元に合わせて20代と40代、60代の男女を対象に「食」をテーマに調査した結果、こんな傾向が浮き彫りになった。食の安全についていずれの世代も7割以上が関心を示す中、「なるべく手作りする」「国産の食材をなるべく利用する」との回答は40代、60代で20代よりも30ポイント近く多かった。
調査は昭和世代と平成世代の「食への意識」の差を調べようと3月に実施。首都圏に住む20代と40代、60代の男女計400人から回答を得た。
食の安全に「関心がある」とした人は20代で73.7%、40代で86.5%、60代で90.3%だった。具体的な行動に関する質問で「なるべく手作りする」とした人は20代が24.1%だったが、40代は57.9%、60代で56.0%と差がついた。
「なるべく国産の食材を利用する」は20代が21.8%だったのに対し、40代が51.1%、60代が63.4%に上った。
農林中金の担当者は「昭和世代の方が、外食よりも手作りの食事に親しみを感じるのでは」としている。
一方、食品ロスの意識に関しては、食事を「いつも残す」「時々残す」が20代は37.6%、40代は31.6%、60代は30.6%となり世代間で大きな差はなかった。食品を残すことには全体の66.8%が「もったいない」と回答。60代は「堆肥などに利用したい」「健康のために仕方がない」といった回答が目立った。〔共同〕
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