2019年6月26日(水)

米、対カナダ・メキシコ鉄鋼関税撤廃 新協定発効前進

トランプ政権
北米
中南米
2019/5/18 4:09 (2019/5/18 5:46更新)
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【ワシントン=鳳山太成、メキシコシティ=丸山修一】トランプ米政権は17日、カナダ、メキシコに課す鉄鋼とアルミニウムの追加関税を撤廃することで両国と合意したと発表した。両国は北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定の批准を進める条件として関税の解除を求めていた。発効に向けて一歩前進した形で今後は各国議会の承認作業に焦点が移る。

演説するトランプ米大統領(17日、ワシントン)=ロイター

演説するトランプ米大統領(17日、ワシントン)=ロイター

カナダ政府によると、米国が2018年6月から上乗せする鉄鋼とアルミ関税を2日以内に解除する。両国は米国に課していた報復関税をやめ、世界貿易機関(WTO)への提訴も取り下げる。

将来、鉄鋼とアルミの特定製品の輸入が急増した場合、追加関税を再発動できる条件を設けた。カナダとメキシコは中国から自国を通じて米国に流れ込む「迂回輸出」を防ぐ厳しい監視体制を敷く。

カナダのトルドー首相は17日、オンタリオ州の製鉄所で従業員らを前に「完全撤廃はチーム・カナダの努力の結果だ」と宣言し、新協定の発効に向け「前進できる」と自信を見せた。メキシコ政府も声明で「非常に満足いく合意が得られ、NAFTAに代わるUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の批准に向けて大きな前進になる」とした。

3カ国政府は18年11月、新協定「USMCA」に署名したが、カナダとメキシコはその後も米国が鉄鋼・アルミ関税を維持してきたため、批准手続きを拒否してきた。

今後は3カ国の議会が新協定を批准できるかに焦点が移る。米議会は下院で過半数を握る野党・民主党が労働者や環境の保護を強めるよう修正を働きかけており、与野党が妥協点を探る必要がある。

新協定は関税をゼロにする条件として自動車部材の域内調達比率を引き上げるなど北米での自動車や部品の増産を求める内容だ。自動車メーカーの生産や調達に影響を及ぼすため、トヨタ自動車など日本メーカーは事態を注視している。

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