マラリアワクチン接種開始 WHO、撲滅へ「一歩」

2019/5/17 11:44
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【ジュネーブ=共同】人類を長年苦しめてきた感染症のマラリアの撲滅に向け、世界保健機関(WHO)が16日までに、アフリカで世界初のワクチンを本格的に接種し始めた。予防に効果があれば、国連が目指す2040年までの制圧へ大きな一歩となりそうだ。

マラリアは蚊が媒介する。かつては日本など世界各地にみられたが、治療薬や殺虫剤を含む素材で作られた蚊帳の普及により大規模な感染は減少した。ただ、保健医療が不十分なアフリカでは多くの感染者を出しており、世界で17年に感染した2億1900万人の9割以上を占めた。17年の世界の死者は約43万5千人だった。

WHOは自ら予防対策を取れない幼児の死亡率が特に高いことから「ワクチンが不可欠」として各国政府や企業と協力して開発を進めてきた。導入するワクチンは英製薬大手グラクソ・スミスクラインの「RTS、S」。臨床試験で感染率を4割下げる効果が確認されている。

WHOは4月下旬、アフリカのマラウイとガーナで2歳以下へのワクチン接種を開始。今後、ケニアでも実施し、普及を図る。現時点ではワクチンだけで完全に予防できないため、蚊帳や殺虫剤も併用する方針だ。

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