2019年5月25日(土)

英首相、6月上旬に辞任時期を表明へ 与党幹部と合意

英EU離脱
ヨーロッパ
2019/5/17 3:23
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【ロンドン=中島裕介】メイ英首相は16日、与党・保守党の議員委員会「1922年委員会」のブレイディ委員長らと会談し、メイ首相が6月上旬に辞任時期を表明することで合意した。会談後にブレイディ委員長が明らかにした。保守党内ではメイ首相の辞任を求める声が強まっており、メイ氏がその意見に一定の歩み寄りを見せた。

メイ首相は自らの離脱案が実現するか否かにかかわらず、辞任するよう求められている=ロイター

メイ首相は自らの離脱案が実現するか否かにかかわらず、辞任するよう求められている=ロイター

メイ首相はこれまで欧州連合(EU)と合意した離脱協定案が英議会で承認され、離脱が実現すれば辞任する考えを表明していた。議会が夏休みに入る前の7~8月までの離脱実現に向けて、6月3日の週に離脱関連の法案を採決する方針も示した。だがメイ首相の離脱協定案はこれまで3回否決されるなど英議会での反発が強く、計画通り離脱できるメドは立っていない。

このため与党・保守党の支持率は急落し、5月の地方選では大敗を喫した。党内からは離脱実現にかかわらずメイ氏に辞任を求める圧力が強まっていた。複数の英メディアは6月3日の週の離脱関連法案の採決の結果を見て、後継党首を選ぶ党首選の日程をメイ首相が固めると報じた。英BBCは法案が否決され離脱の道筋をつくれなくても、メイ首相は辞任するだろうと伝えた。

離脱関連法案はEU離脱に関する英国内のルールを定めたもの。3回否決された離脱協定案とは異なるものの、否決されれば事実上のメイ氏の4回目の敗北になる。16日には反メイ派の筆頭格のジョンソン前外相が、次期党首選への立候補を表明した。「ポスト・メイ」を巡る動きも慌ただしくなっている。

ただ、メイ首相は昨年12月に予定していた最初の採決を含め、旗色が悪い場合に何度か審議や採決を先送りしてきた。今回もメイ首相が土壇場で約束をほごにする可能性は捨てきれない。

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