2019年5月21日(火)

フィリピン中銀、預金準備率引き下げ 景気刺激狙う

東南アジア
2019/5/16 21:02
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【マニラ=遠藤淳】フィリピン中央銀行は16日、市中銀行の預金残高から強制的に預かる比率を示す預金準備率を現在の18%から16%に引き下げると発表した。3回に分けて実施する。1900億ペソ(約4千億円)の流動性が供給されるとしており、伸び悩む経済を刺激する狙いがある。

預金準備率は5月31日に1ポイント、6月28日に0.5ポイント、7月26日に0.5ポイント引き下げる。中銀のジョクノ総裁は「引き下げは商業銀行のみに適用する。(政府系銀行など)ほかの銀行については、次回の金融委員会で検討する」と説明した。

中銀は預金準備率を20%の高い水準に設定していたが、2017年に中期的に1桁台に引き下げる方針を表明し、2018年前半に2回引き下げ18%としていた。その後、物価上昇を受けて金融引き締めに転じ、政策金利を引き上げたため、預金準備率は据え置いていた。

フィリピン統計庁が9日発表した19年1~3月期の実質国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比5.6%と、前の期の6.3%から減速した。予算の成立が4月末にずれ込み、インフラ整備に遅れが出たことが響いた。中銀は同日の金融政策委員会で実質的に6年半ぶりとなる利下げを決定。預金準備率の引き下げも再開し、景気の底上げを急ぐ考えだ。

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