2019年5月23日(木)

ベトナムのビングループ、8月に自動車工場本格稼働へ

東南アジア
アジアBiz
2019/5/16 19:31
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【ハノイ=大西智也】ベトナムの複合企業最大手のビングループは北部ハイフォン市で建設中の自動車工場を8月に本格稼働する方針を明らかにした。当面の年産能力を25万台とし、まずはセダンタイプと多目的スポーツ車(SUV)、小型車を生産する。ベトナム初の国産ブランド車となり、経済成長のけん引役として期待される。

ハイフォン市のビンファーストの工場

現地メディアなどによると、自動車事業を手掛ける子会社のビンファーストは6月に工場の開所式を開き、徐々に本格稼働に移行する。敷地面積は335ヘクタール。溶接や組み立て、研究開発拠点などの建屋で構成し、投資額は4000億円規模とみられる。

不動産や小売りを主体とするビングループは2017年9月、自動車事業への参入を表明した。ビンファーストは既に18年11月に国産電動バイクの販売も始めている。

自動車事業への参入にあたっては、独BMWやボッシュなどドイツを中心とする欧州企業が技術面で支援した。ビンファーストの最高経営責任者(CEO)には米ゼネラル・モーターズ(GM)幹部だったジェームズ・デルカ氏を招いた。ビンファーストが公表した主要な協力企業の中に日本企業はなかった。

ビンファーストの従業員は2500人で今後、5千人体制とする。電気自動車(EV)の生産も検討するほか、東南アジア周辺国への輸出も計画する。将来は年50万台の生産体制にする構想だ。

ベトナムの1人当たり国内総生産(GDP)は約2600ドル(18年、約29万円)。家電や自動車などの耐久消費財の売れ行きが加速するとされる3000ドルが目前に迫る。ビンファーストのデルカCEOは「ベトナムは自動車販売が大きく伸びる転換点にさしかかっている」と期待を示した。

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