2019年6月24日(月)

マレーシアGDP、4.5%増 19年1~3月期

東南アジア
2019/5/16 15:42
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【シンガポール=中野貴司】マレーシア中央銀行が16日に発表した2019年1~3月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比で4.5%増だった。製造業の生産やサービス業が減速したほか、輸出や投資も振るわなかった。

足元のリンギ安もマレーシア経済の懸念材料となっている=AP

マレーシアのGDPは18年1~3月期に5.3%増を記録した後、4%台の低迷が続いていた。19年1~3月期も個人消費が7.6%増と堅調だった以外はけん引役が見あたらず、18年10~12月期の4.7%増から成長率が落ち込んだ。

特に深刻だったのが投資だ。マハティール政権がインフラ向けの歳出を抑制している影響で公共投資は13.2%の大幅な減少となった。民間投資もほぼ横ばいにとどまった。1~3月期は輸出も減っており、外資の生産拠点を呼び込み輸出で稼ぐという経済成長の好循環が不在だった。

マレーシア中銀は7日の金融政策委員会で約3年ぶりの利下げを決め、景気をテコ入れする姿勢を鮮明にしている。ただ、米中の貿易摩擦の激化の悪影響は、今後深刻になるとみられる。「4~6月期以降も落ち込みが続き、19年の成長率は4%にとどまる」(英キャピタル・エコノミクス)といった見方が増えている。

足元ではリンギ安が再び進んでおり、通貨安や資本流出への目配りも必要となる。世界経済の先行きが見通しにくい中で、マレーシア経済の伸び悩みが長期化する懸念も浮上している。

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