2019年8月23日(金)

空港乗り継ぎ、自動車いすで快適に ANAが実証実験

2019/5/16 15:21
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全日本空輸とパナソニックは16日、成田空港で自動で前の車を追いかけられる電動車いすを使った乗り継ぎ客誘導の実証実験を行った。高齢者を中心に空港内での乗り継ぎに車いすを利用するケースは多い。新技術の活用で乗り継ぎの負担軽減やサービスの向上を目指す。

列になって移動する自動追従電動車いす。先頭車両は職員が操縦している。最高速度は時速4キロメートルと歩行者とほぼ同じスピードで動く(16日、成田空港)

実験で使用する「自動追従電動車いす」はパナソニックが電動車いすの開発・販売を手掛けるスタートアップ企業、WHILL(ウィル、横浜市)と共同開発した。センサーにより前の車いすを自動で追従して走行するほか、衝突の恐れがある場合は自動停止する機能も持つ。手荷物を運べるスペースも備える。

この日は成田空港の出発ロビーを使用し、3台の車いすで実証実験を行った。先頭の車両は全日空グループの地上係員が随伴しながらコントローラーで操縦。後方の2台の車いすは前の車いすを自動で追いかけながら、乗客にふんした全日空やパナソニックの社員を目的地までゆっくりと誘導した。

全日空によると成田空港のANA便では1日当たり300~350台の車いすの利用がある。空港内での乗り継ぎに不安を覚える高齢者が車いすを利用することが多く、ベトナムから成田を経由し米国に向かう便などでは、1便で30台の車いす利用があるケースもあるという。

現在は車いすごとに職員が付き添い、誘導にあたっている。自動追従電動車いすが導入できれば、乗客を便ごとにまとめて誘導できて効率も高められる。

全日空の鈴木謙次イノベーション・KAIZEN部担当部長は「新しい移動の体験を楽しんでもらうという面もあると思う。将来に向けて、人手不足の時の備えとしても技術を確認したい」と期待を込めた。両社は今後も実証実験を進め、早ければ2020年にも空港への導入を目指したい考えだ。

(井沢真志)

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