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奥山大史監督の長編第一作、少年の感情を繊細に

スペインのサンセバスチャン国際映画祭の新人コンペ部門で新人監督賞を射止めた奥山大史(ひろし)監督の「僕はイエス様が嫌い」が31日公開される。雪深い地方のミッション系小学校に転入した少年の孤独な心情を、力のある映像で繊細にとらえた22歳での長編第一作だ。

奥山大史監督「僕はイエス様が嫌い」より。力のある映像が印象的だ((C)閉会宣言)

周囲になじめない少年ユラの前に小さなイエスが現れる。ユラにしか見えないイエスは願い事をかなえてくれる。しかしユラが喪失に直面したとき、イエスは……。

「小さいころの感情を不思議と覚えている」と奥山。幼稚園の転園で感じた違和感。小5の時の友の死で感じた信仰の揺らぎ。そんな強い感情を核に物語を作った。

撮影・脚本・編集も兼ねる奥山は、カメラを固定し、1シーン1ショットの長回しを多用。子供たちの身ぶりが生々しく、緊張が途切れない。子供には脚本を渡さず、セリフを口伝えした。カメラの高さを子供の視線に合わせ「子供にしか見えない世界」を狙った。

青山学院大在学中に撮影監督として自主映画やCMを手がけ、卒業間際の昨年2月にこの作品を撮影した。今は広告会社に勤める。

「忘れてしまった大切な思い出を思い出させてあげるような映画を作っていきたい。いい映画って、忘れていたものを思い出させてくれるでしょう」と話していた。

(古賀重樹)

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