2019年6月18日(火)

屋外広告がスマホでARに 博報堂系がサービス

ネット・IT
2019/5/16 13:19
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博報堂DYメディアパートナーズは、AR(拡張現実)コンテンツ制作のスターティアラボ(東京・新宿)と組み、屋外広告などにスマートフォン(スマホ)をかざすと、追加の情報を得られる広告サービスを始めたと発表した。画像データなどでは表現しきれないコンテンツを盛り込む。同じ広告でも場所や時間帯によって最適な広告が配信できる。

新サービス「AR広告」はスターティアラボのアプリ「COCOAR」を使う。アプリを起動させたスマホで、マーカーが埋め込まれた屋外広告を撮影すると画面に追加コンテンツが表示される。

例えば、広告に商品の口コミ情報などを重ねた画像を作成したり、実物大の商品やイメージキャラクターの画像をスマホの画面上に表示したりできる。3月に新宿駅で実施した実証実験では、6~7メートル離れた場所から撮影した場合でもマーカーをスムーズに読み取れた。

ARコンテンツはクラウドで管理し、スマホで読み取った時間や場所に応じて配信内容を変えることもできる。例えば、飲食チェーンの広告の場合に昼はランチセットの割引クーポン、夜はお酒の割引クーポンを配信するといった具合だ。全地球測位システム(GPS)のデータを使い、最寄りの店舗までの地図を表示することも可能だ。

屋外広告はテレビやスマートフォン(スマホ)を見ていない消費者にも、日常生活の導線上から商品やサービスの情報を伝えることができる。一方で、消費者が屋外広告を見る時間は短く、実際にどれくらいの広告が見られたかを計測しにくいという課題もある。気になった広告を後で検索しようと思っているが、忘れてしまうという人も多い。

博報堂DYMPはコンテンツを配信するAR技術を活用することで、消費者の「素通り」を防ぐ。広告を見た人数などのデータを蓄積し、今後のマーケティング戦略に生かす狙いもある。AR技術を活用すれば商品キャラクター写真を撮影できる。こうした写真をSNSなどに投稿してもらい、口コミで商品を拡散する効果も見込む。新サービスの料金は数百万円を見込む。

QRコードを活用して広告に追加のコンテンツを加える手法もあるが、URLを読み取って企業サイトに飛ぶことが必要だ。AR技術を利用すればスマホの画面にデジタルコンテンツが重ねて表示され、サイトに移動しなくても情報を伝えることができる。

電通によると屋外広告の市場規模は横ばいで推移しており、2018年は3199億円と、前年比で0.3%減った。NTTドコモと電通が屋外の電子看板への広告配信の新会社を設立するなど、屋外広告の施策は増えている。

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