2019年6月16日(日)

テンセント17%増益、1~3月 ゲーム低迷も金融好調

ネット・IT
中国・台湾
アジアBiz
2019/5/15 20:00
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中国のネットサービス大手、騰訊控股(テンセント)が15日発表した2019年1~3月期決算は最終利益が前年同期比17%増の272億1千万元(約4300億円)だった。32%減だった18年10~12月期から持ち直した。金融事業や企業向けIT(情報技術)サービスなど新たに強化している分野が伸びた。一方で主力のゲーム事業は微減とさえなかった。

テンセントの本社ビル(広東省深圳市)

売上高は16%増の854億6500万元で、そのうち2割強を占めるフィンテック・企業向けサービス事業が44%増と急伸したことが大きい。対話アプリ「ウィーチャット」上の金融サービスや、企業のデータの受け皿となるクラウド事業の拡大が奏功した。

一方で売上高の6割弱を占めるゲームなどの消費者向け事業は4%増にとどまった。有料の音楽や動画の配信サービスが好調だった一方で、ゲーム事業が1%減と足を引っ張った。中国では18年3~12月に当局によるゲーム発売の審査が停止していた。審査は12月末に再開、テンセントは19年1~3月に数本のスマホゲームの新作を発売したが、まだ軌道に乗りきっていないようだ。

今後は逆風にあるゲーム事業のてこ入れを進める。4月には任天堂の主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を中国市場に投入すると発表した。販売時期などは未定だが、市場関係者からは「テンセントの事業の版図を広げる」との声が高い。スマホやパソコン用が大半を占める中国ゲーム市場を活性化し、市場全体の底上げにつながるとの見方もある。

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