2019年5月23日(木)

シングテルの前期、純利益43%減 16年ぶり低水準

東南アジア
アジアBiz
2019/5/15 16:52
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【シンガポール=谷繭子】東南アジア最大の通信会社、シンガポール・テレコム(シングテル)が15日発表した2019年3月期連結決算は、純利益が前の期比43%減の30億9500万シンガポールドル(約2500億円)だった。16年ぶりの低水準となった。インドで値下げ競争が過熱し、40%弱を出資する通信大手バルティ・エアテルの業績が悪化したのが響いた。

シングテル本社ビル

売上高は173億7200万シンガポールドルと横ばいだった。減益となった主因は海外出資先の利益の取り込みが税引き前ベースで35%減ったことだ。出資分の損益はエアテルが5億1100万シンガポールドルの損失で、インドネシアのテレコムニカシ・セルラー(テルコムセル)が18%減益となった。

前の期にあった一時的利益がなくなったのも減益要因となった。前の期は光ファイバー通信ケーブル事業の分離上場で売却益を計上していた。

20年3月期の予想は売上高で2桁増、利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)で横ばいを見込む。純利益予想は公表していない。設備投資は22億シンガポールドルと前期を上回るものの、次世代通信規格「5G」の関連投資が本格化するのは20年以降となる見通しだ。

インドなど海外事業については「最悪の時期は過ぎた」(アーサー・ラン国際事業担当最高経営責任者)という。インドでは業界再編が進んだのに加え、エアテルはシングテルも参加した「資本強化で競争力が高まる」(同)と指摘した。

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