2019年5月23日(木)

武田薬品相談役の長谷川氏、湘南アイパークで講演

スタートアップ
ヘルスケア
2019/5/15 16:04
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武田薬品工業がスタートアップ企業などに研究施設を開放する「湘南ヘルスイノベーションパーク」(神奈川県藤沢市)の開所1周年記念フォーラムが14日に藤沢市で開かれ、設置に携わった武田薬品工業前社長で相談役の長谷川閑史氏が講演した。長谷川氏は、シリコンバレーなど、世界の革新的な技術はホットスポットと呼ばれる都市に集積しているため、「日本の産官学の総意を結集し、世界有数のスタートアップとエコシステムの『ホットスポット』として(同施設が)本気で名乗りを上げてほしい」と要望した。

武田薬品工業相談役の長谷川氏

それにより「アーリー・ウィン(早期の成功)を生み出してほしい」(長谷川氏)と期待を込めた。湘南ヘルスイノベーションパークは武田薬品が湘南研究所(湘南アイパーク、藤沢市)の一部を開放して2018年4月に設立した。同社の設備が使えるほか研究員から助言を受けることもできる。重点領域には再生医療、希少疾患、認知症、未病を掲げている。

同施設には、京都大学の山中伸弥教授が率いる同大iPS細胞研究所(CiRA)と組み、10年間に200億円を投じて取り組む共同研究プロジェクト「T-CiRA」を含め、すでにスタートアップや大企業など42社が入居。20年までに3千人規模の研究者を一堂に集める計画で、互いの成果やノウハウを結集して成果につなげる。

将来は様々な研究者が集まる米ボストンの町のように、技術革新や新ビジネス、雇用促進が進む拠点を構築したい考えだ。今年4月には田辺三菱製薬が数年間をめどに入居することが発表されていた。

すでに多様な企業間連携、産学連携が進んでおり、これまでに同施設で発生した特許数は40以上、資本調達額は30億円以上、入居者間での連携数は30件以上、勤務者は1500人以上となっている。

長谷川氏は、湘南アイパークにはさまざまなタイプの企業が入居していることから「極めてユニークなイノベーションパークで、他にそれほど例がなく、魅力につながっている」と語った。

同日に武田薬品工業と神奈川県、藤沢市、鎌倉市、湘南鎌倉総合病院が、ヘルスイノベーションの最先端拠点を村岡・深沢地区に形成するために連携・協力することを盛り込んだ覚書を結んだ。

(満武里奈)

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