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日本製紙が15日発表した2019年3月期の連結決算は、最終損益が352億円の赤字(前の期は78億円の黒字)だった。赤字は7期ぶり。生産体制の再編に伴う費用183億円や新聞事業などの減損損失142億円を特別損失に計上した。
売上高は2%増の1兆687億円。18年3月に稼働した宮城県石巻市のバイオマス発電などエネルギー事業の売上高増や紙・板紙の値上げが寄与した。
営業利益は11%増の196億円。紙・板紙事業は電子化に伴う紙需要低迷で販売数量が減ったが、エネルギー事業の増益で補い増益を確保した。
20年3月期の売上高は前期比5%増の1兆1200億円、最終損益は130億円の黒字に転換する。特損計上が無くなる上、紙・板紙事業の値上げが浸透する。年間配当は10円増の40円とする。
取引時間中の決算発表を受けて、株価は一時前日比180円(8%)安の1952円をつけた。今期の利益見通しが市場予想を下回り失望売りが出たようだ。