習氏、米政権に警戒感 「アジア文明対話」で言及

2019/5/15 17:00 (2019/5/15 20:38更新)
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【北京=羽田野主】中国の習近平(シー・ジンピン)政権指導部は15日、アジア地域の文化交流イベント「アジア文明対話」の開幕式を北京で開いた。広域経済圏構想「一帯一路」に中国の食文化や伝統芸能などソフトパワーを広げ、友好国を増やす狙いがある。習国家主席は「国際情勢は不安定性と不確実性が増している」と述べるとともに「ともにアジア運命共同体を築こう」と呼びかけた。

15日、北京市で初めて開いた「アジア文明対話」で演説する習近平国家主席

習氏は「自分たちの文明が優れていると考え、他の文明を改造しようとするのは愚かで災難だ」とも発言。中国に構造改革を迫るトランプ米政権への警戒感を示した。

習氏が提唱した初の試みである「アジア文明対話」には、アジアの47カ国などから約2千人が参加。中国の主要都市で展覧会や伝統芸能の披露、グルメイベントといった関連行事を8月にかけて開く。

「一帯一路」に含まれる地域からはシンガポール、スリランカ、アルメニア、ギリシャなどの政府首脳らが出席。習指導部はアジア文明対話を中国の価値観を広げて一帯一路圏での結びつきを強める今年の重要な外交行事と位置づけている。

習氏は演説で中国の古典「論語」や千夜一夜物語(アラビアンナイト)などとともに日本の「源氏物語」にも触れ「人類の宝だ」と称賛。習指導部は対日関係の改善にかじを切っており、日本にも秋波を送った。

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