2019年6月26日(水)

LNGで動く環境に優しい船、九電など燃料供給実験

環境エネ・素材
九州・沖縄
2019/5/15 16:00
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九州電力西部ガスなどは15日、環境に優しい液化天然ガス(LNG)を燃料に使う小型貨物船にLNGを供給する実験を北九州港(北九州市)で実施した。LNGは次世代の船舶燃料として活用が見込まれており、九州での実験は初めて。LNGを燃料とする船舶は国内で2隻しかなく、まだ珍しいが、九電などはアジアに近い北九州の立地を生かし、LNGの船舶向け供給の事業化を目指す。(映像提供=TVQ九州放送)

実験には日本郵船が国内で初めて開発したLNG燃料船「魁(さきがけ)」が参加した。西部ガスのひびきLNG基地(北九州市)からタンクローリー車でLNG燃料を輸送し、専用のステンレス製ホースを使って約7トン供給。セ氏マイナス約160度に冷却されたLNGが船に注入されると、ホースがたちまち氷結。周囲に冷気の白煙が立ちのぼった。

船舶燃料として一般的な重油に比べ、LNGは二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、酸性雨の原因になる硫黄分も含まない。国際海事機関(IMO)は2020年に船舶燃料の硫黄分排出の規制を強化する方針で、CO2も今後規制が強まると予想されている。

九電などは船舶燃料としてLNGの需要が高まるとみており、日本郵船は16年にベルギーで世界初となるLNG燃料の自動車専用船を就航した。

北九州市には西部ガスのほか、九電子会社もLNG基地を構える。日本海から瀬戸内海への入り口でもあり、中国電力も実験に参加した。九州は貨物船や自動車専用船の寄港や、内航船・外航船の往来も多い。LNG燃料船が今後増加した場合に備え、九電などは大分県など他地域を含めてLNGの供給事業の可能性を探っている。

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