2019年7月17日(水)

奨学金返済で「過払い」 保証人が返還求め提訴

2019/5/15 12:27
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日本学生支援機構の奨学金制度で、保証人となった男性2人が15日までに、支払い義務を超える返済金を支払っていたとして、過払い分と慰謝料計約714万円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こした。

学生支援機構は保証人から主張があった場合は減額したが、主張がなければ全額請求し、「分別の利益」を積極的に説明していなかったという(奨学金パンフレット)

学生支援機構は保証人から主張があった場合は減額したが、主張がなければ全額請求し、「分別の利益」を積極的に説明していなかったという(奨学金パンフレット)

原告は山梨県の男性(72)と埼玉県の男性(37)で、奨学金を借りた親族の保証人となった。

訴状などによると、同機構は奨学金を借りた本人や連帯保証人が返済しなかった場合、保証人に対し半額分しか支払い義務がないことを説明せずに全額返済を請求した。

民法上、借金の連帯保証人には全額支払い義務があるが、保証人は保証人総数で割った額しか返済義務がない。機構の制度では連帯保証人1人と、保証人1人の計2人が必要で、保証人が負う弁済義務は貸与額の半額となる。機構は保証人から主張があった場合は減額したが、主張がなければ全額請求し、分別の利益を積極的に説明していなかった。

原告側は「全額を請求したこと自体が違法」と主張し、損害賠償各100万円も求めた。同機構は「訴状の確認ができず、コメントは控える」としている。

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