メキシコ、米の鉄・アルミに報復追加へ 関税撤廃求め

2019/5/15 6:59
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【メキシコシティ=丸山修一、ニューヨーク=高橋そら】メキシコのマルケス経済相は14日、米国による鉄鋼・アルミニウムへの関税に対して新たな報復措置を検討していることを明らかにした。ロイター通信が伝えた。カナダも関税の撤廃を求めて近く米国側と協議する方針。3カ国は今なお関税措置を巡って対立しており、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定の批准作業にもハードルが残る。

マルケス氏は訪問先のカナダで「新たな報復措置の準備を進めている」と話した。具体的な品目については話さなかったが「政治、経済的な考慮を入れる」とした。決定までには今後、少なくとも2、3週間はかかるという。

メキシコのマルケス経済相=ロイター

メキシコのマルケス経済相=ロイター

トランプ米政権は鉄鋼とアルミの輸入増が安全保障上の脅威になっているとして、日本や中国などに続き、2018年6月から欧州連合(EU)やカナダ、メキシコにも輸入制限措置を広げた。鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課している。カナダ、メキシコともすでに報復措置を発動させている。

米国、カナダ、メキシコの3カ国は昨年11月、NAFTAに代わる新協定USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)に署名した。メキシコとカナダは妥結に合わせ、鉄鋼・アルミの輸入制限措置をやめるよう米政府に求めてきたが、現在も措置は継続されている。

新協定の妥結から半年以上が過ぎても輸入制限が続くことへの不満は強まっている。カナダのトルドー首相は「関税をかけられたまま新協定の批准を進めるのは筋が通らない」と主張している。

カナダのフリーランド外相も14日、米国による鉄鋼・アルミ関税の撤廃が「非常に重要だ」と重ねて強調。同関税の撤廃に向け、メキシコ政府と密接に連携する意向を示した。同氏は15日にもワシントンを訪問し、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と関税の撤廃に関して協議するとみられる。

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