2019年6月20日(木)

サウジ石油施設にドローン攻撃 イスラム武装組織か

中東・アフリカ
2019/5/14 21:47
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14日、サウジアラビアの施設へドローンを使い攻撃を仕掛けたとテレビを通じ主張するフーシの報道担当=ロイター

14日、サウジアラビアの施設へドローンを使い攻撃を仕掛けたとテレビを通じ主張するフーシの報道担当=ロイター

【イスタンブール=木寺もも子】サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は14日、同国中部の石油パイプライン施設が爆発物を積んだドローン(無人機)の攻撃を受けたと明かした。原油の生産や輸出には影響しないという。衛星放送局アルアラビーヤなどが伝えた。サウジは同国の原油タンカーが12日に何者かの破壊行為で損傷したと発表したばかりだった。

ファリハ氏によると、攻撃されたのは同国東西を横断するパイプラインで中部リヤド県にある国営石油会社サウジアラムコのポンプ施設2カ所。うち1カ所では火災が起きたがすぐに鎮火した。ファリハ氏は「テロ組織が背後にいる」と非難した。

ロイター通信によると、イエメン内戦の当事者であるイスラム教シーア派武装組織「フーシ」系のテレビ局は14日、フーシがサウジの「重要施設」へのドローン攻撃に着手したと報じた。フーシはサウジと敵対するイランの支援を受けているとされる。

フーシはイエメン内戦に介入したサウジ側と戦闘を続けており、これまでもドローンなどでサウジの都市を攻撃していたが、アラムコの施設が対象になったのは初めてという。

サウジは、同国の原油タンカー2隻が12日にアラブ首長国連邦(UAE)沖で破壊行為を受けて損傷したなどと発表したばかりだ。この事件を巡り米メディアなどは、米国はイランや傘下の武装武装勢力が爆発物を使ってタンカーに攻撃した可能性があるとみていると報道している。イラン側は関与を否定している。

サウジと同盟する米国が対イラン制裁を強化し、イランが核合意の履行義務の一部停止を表明したことを受け、米イラン関係は緊張に拍車がかかっている。イランは原油輸送の大動脈のホルムズ海峡の封鎖もちらつかせている。

ただ、イラン最高指導者のハメネイ師は14日、国営テレビを通じ「我々は戦争を望まないし、彼らも望んでいない」などと述べた。

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