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業績ニュース

日産、今期純利益半減 10年ぶり低水準に
業績不振抜け出せず 今期減配へ

2019/5/14 19:40
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日産自動車が業績不振から抜け出せない。14日発表した2020年3月期の連結純利益予想は前期比47%減の1700億円を見込む。リーマン・ショック後の業績悪化が続いた10年3月期以来、10年ぶりの低水準となる。新型車に乏しく業績立て直しには先行き不透明感が強い。今期の年間配当は10年ぶりに減配する。日産の業績不振と減配は、業績や資金面で日産に頼る仏ルノーが経営統合圧力を強めることにつながりそうだ。

19年3月期の営業利益は45%減の3182億円だった。日産は10期ぶりに営業利益でルノーを下回った。営業利益率は2.7%にとどまった。

記者会見した西川広人・社長兼最高経営責任者(CEO)は、23年3月期までの中期経営計画で8%を目指すとしてきた営業利益率の目標を6%に引き下げる方針を明らかにした。「販売コスト改善や余剰生産能力の縮小に取り組み、今期までの2年を底にして業績を反転させたい」(西川氏)。また日産が世界に持つ自動車の生産能力を1割縮小する方針を明らかにした。すでに着手している計画を含め、まずグローバルで4800人を削減し、年300億円のコスト低減を見込む。今期の世界生産計画は微増の540万台とする。

18年度の世界販売台数は4%減の約551万台となり、前期純利益は57%減の3191億円と、6期ぶりに減益となった。

業績が不振なのは、世界販売の3割を占める米国で新車を値引きしないと売れないためだ。日産はライバルのトヨタ自動車やゼネラル・モーターズ(GM)と競争するため、販売奨励金を積み上げて値引きによって台数を伸ばしてきた。前期に日産が支払った販売奨励金は1台あたり4000ドル(44万円)を上回り、米市場の平均より1割ほど高かった。

日産は米国で販売する自動車は米国とメキシコの工場で生産し、日本からも一部を輸出している。米国での販売が減り、固定費を吸収しきれず採算低下に苦しんでいる。

20年3月期の営業利益は28%減の2300億円を見込む。年間配当予想は40円(前期は57円)とした。

■今期の世界生産1%増の540万台

日産自動車の2020年3月期の世界生産計画は540万台で、前期実績(536万2千台)から1%増える。日本や北米、欧州のいずれの地域でも生産を減らすが、中国を中心にアジアでの増加が全体を補う形となる。日産の世界販売計画は554万台となり、前期実績(551万6千台)をわずかに上回る見通しだ。

   

4月19日の電子版と同日付の一部地域の夕刊1面で「日産、世界生産15%減 今年度計画 9年ぶり低水準」と報じましたが、日産自動車が5月14日に公表した内容とは大きく異なりました。

取引先に示した460万台程度という記事中の2019年度の生産計画は国内生産と日産が直接手掛ける海外生産の合計で、海外でのノックダウン生産などの台数が含まれていませんでした。これらを含む日産の18年度見通し(545万台、2月時点)と比べて約15%減少すると報じました。読者と関係者の皆様におわびします。

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