船舶破壊にイラン関与か、米当局分析 緊張に拍車も

2019/5/14 9:45
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【ワシントン=中村亮】アラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ沖合でサウジアラビアなどの原油タンカーが「破壊行為」を受けた事件について、イランが関与した可能性があると米政府当局が分析していることが13日、明らかになった。複数の米メディアが報じた。初期段階の分析で結論は変わる可能性があるとするが、同盟国に対する破壊行為に米国が反発し中東情勢の緊張に拍車がかかるリスクがある。

13日、トランプ米大統領はイランが米軍や同盟国に攻撃すれば厳しく対処する考えを示した(ワシントン)=ロイター

サウジやUAE当局によると、12日にフジャイラ沖合で商船が何者かに攻撃を受けた。AP通信によると、イランや同国傘下の武装勢力が爆発物を使って船舶に攻撃したと米当局が分析しているという。米軍はUAE当局の要請を受けて、犯人の特定や動機について捜査協力に着手していた。

トランプ大統領は13日、ホワイトハウスで記者団に「イランが何らかの行為に及べば、それはひどい問題になる」と語った。船舶に対する破壊行為でイランの関与が断定されれば厳しく対処する方針を示したものだ。ポンペオ国務長官も同日、訪問先のブリュッセルで英独仏の外相と会談し「イランの拡大する脅威」に関する認識を共有し、対応での協力を求めた。

米国はイランの脅威に対抗するため、空母エーブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群や核兵器を搭載可能な戦略爆撃機B52を中東に派遣した。地対空ミサイル「パトリオット」の追加配備も決めて、イランのミサイル攻撃に対して迎撃態勢を整える。

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