2019年6月26日(水)

タイ、小政党が親軍勢力を支持 暫定首相続投の可能性高まる

東南アジア
2019/5/14 2:14
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【バンコク=村松洋兵】タイで3月に投開票された総選挙(下院選)で1議席ずつを獲得した11の小政党は13日、事実上の軍政継続を目指す勢力を支持すると発表した。月内の議会招集後に実施される首相指名選挙で、国軍出身のプラユット暫定首相に投票する見通しだ。プラユット氏が「続投」する可能性が一段と高まった。

タイのプラユット暫定首相=三村幸作撮影

小選挙区(350議席)、比例代表(150議席)の計500議席が争われた総選挙は、選挙管理委員会が8日に498議席の確定結果を発表した。タクシン元首相派で反軍勢力のタイ貢献党が136議席を獲得し比較第1党、親軍勢力の「国民国家の力党」が115議席で第2党になった。

首相指名選挙は軍政が事実上任命する上院(250議席)が投票に加わり、上下両院(750議席)の過半数を得た候補者が首相に選ばれる。国民国家の力党と11の小政党、上院議員の全員がプラユット氏に投票すれば、計376票となり過半数を確保できる。

ただ、反軍勢力は選管が比例代表の議席配分において、親軍勢力に有利な計算方法を採用したとして異議を申し立てている。

プラユット氏が首相に選出されても、反軍勢力が下院の過半数を握れば政権運営は不安定になる。下院で各50議席程度を獲得したタイ名誉党と民主党は態度を保留している。今後、両党の取り込みを狙う親軍・反軍双方の多数派工作が活発になる見込みだ。

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