2019年7月24日(水)

中国ネット動画の楽視網、上場停止 債務超過に
「債務の解決策まだない」

ネット・IT
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2019/5/13 19:30
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【大連=渡辺伸】中国インターネット動画配信の楽視網信息技術は13日、深圳証券取引所の新興企業市場「創業板」での上場が一時停止になったと発表した。動画配信サービスで成長し、中国スタートアップ企業の雄として一時的に名をはせたが、急激な事業多角化で負債が膨らみ債務超過に陥った。張巍総経理は先週末に開いた経営説明会で「債務を解決する方法はまだない」と述べた。

テレビなどを売る楽視網の店舗は大半が閉鎖に追い込まれた(遼寧省大連)

上場停止は、2018年12月期に純資産が約30億元(約480億円)のマイナスとなったため。今後1年間で債務超過を解消するなど経営を再建できない場合、上場はこのまま廃止となる。楽視網は「大株主や関係者と再建策を引き続き協議する」としている。

同取引所は、4月26日から楽視網の株式取引を一時停止していた。取引所の規則により、株取引の停止日から15日以内(取引日ベース)に、上場も一時停止にするかどうかを判断している。

楽視網は18年12月期に約41億元の最終赤字となった。最終赤字は2年連続だ。経営不安が続き、動画サイトの会員数が減ったことなどが響いた。

楽視網は04年に創業した。サッカーなどの動画配信に強みを持ち、その後に参入したテレビ事業やスマートフォン事業でも一定の成功を収めた。さらに創業者の賈躍亭氏は電気自動車(EV)事業への参入も表明し「中国のスティーブ・ジョブズ」と持ち上げられた。

だが賈氏がEVへの投資を始めた16年から混乱を極めた。予定通りにEV計画が進まないなど混乱の責任を取り、同氏は17年に経営トップの董事長を退任した。ただ賈氏は現在も楽視網の株式約24%を持つ筆頭株主だ。再建のカギを握るが米国に逃亡しているとの噂は絶えず「賈氏の動向は把握できていない」(楽視網)という。

同社の再建を巡っては、第2位株主の不動産大手、融創中国グループが経営トップを派遣して再建に動いていた。

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