吉田都のバレリーナ引退公演、初挑戦の作品も

文化往来
2019/5/15 6:00
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英国ロイヤル・バレエ団で長くプリンシパルを務め、2010年に退団後もさまざまな舞台に立ってきたバレリーナの吉田都が8月7、8日の新国立劇場(東京・渋谷)での公演「Last Dance」を最後に現役を引退する。

自らの引退公演について説明する吉田都(10日、東京都内)

自らの引退公演について説明する吉田都(10日、東京都内)

吉田は20年秋に新国立劇場の舞踊芸術監督に就任する。事実上、日本の国立バレエ団を率いる立場になるが、それが「引退を決めた最大の理由」という。1965年生まれ。同世代には、芸術監督と現役を両立させるダンサーが少なくないが「すべてのエネルギーと時間を踊ることに費やしてきた私には、それはできない」と話す。

大柄で華やかなダンサーが超絶技巧を競った時代に、吉田は清潔感のある正確で上品なバレエで独自の世界を築き、尊敬を集めてきた。引退公演にはロイヤル・バレエ団のほか東京の6つのバレエ団のダンサーが団体の垣根を越えて参加。吉田が得意としてきた作品を踊り継ぐプログラムとなる。

吉田はフレデリック・アシュトン版「シンデレラ」やピーター・ライト版「白鳥の湖」の一部などを踊る予定。英国の名振付家アシュトンの「誕生日の贈り物」にも初挑戦する。引退公演に参加したプリマたちと共演する祝祭感ある作品で「35年間のバレエ人生の集大成」たる舞台を盛り上げる。

(瀬崎久見子)

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