2019年6月21日(金)

くるり岸田繁の感性、「交響曲第2番」に

文化往来
2019/6/9 6:00
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人気ロックバンド「くるり」のボーカル・作曲担当である岸田繁は、幼少期からオーケストラのコンサートに通い詰めるなど、クラシック音楽の愛好者として知られる。近年はクラシック形式の楽曲に高い関心を示し、2016年に出身地である京都のプロオーケストラ、京都市交響楽団の委嘱により「交響曲第1番」を、18年に「交響曲第2番」を作曲。第2番が録音された音源は19年3月末にCD化された。

京都市交響楽団による「交響曲第2番」の演奏を見届け、聴衆にあいさつする岸田繁(中央、3月30日、東京・初台の東京オペラシティ)=京響提供

京都市交響楽団による「交響曲第2番」の演奏を見届け、聴衆にあいさつする岸田繁(中央、3月30日、東京・初台の東京オペラシティ)=京響提供

第2番は4楽章形式からなる計40分弱の大曲だ。岸田はロックが「本籍地」だが、ジャズやフォーク、世界各国の民族音楽などにも造詣が深い。岸田は伝統的な交響曲の形式を重んじつつも、各種音楽に親しんできた感性をフル回転させ、約2カ月で一気に作曲した。「クラシックの作曲は音楽人生を総動員する作業。どんな時でも作る音楽はソウルミュージックでありたい」と岸田は話す。

同曲は18年12月に京都と名古屋で、19年3月30日には、東京オペラシティ(東京)で演奏された。指揮した京響常任指揮者の広上淳一は「素晴らしい曲。バッハなど大作曲家への敬意も感じ取れる」と称賛する。ロックミュージシャンの手による壮大なシンフォニーが何作まで続くのか。早くも「第3番」への期待が高まる。

(岩崎貴行)

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