フィリピン中間選挙 投票始まる
【マニラ=遠藤淳】フィリピンで13日午前6時(日本時間午前7時)、統一国政・地方選挙の投票が始まった。大統領任期の折り返しの年に実施されることから、中間選挙と呼ばれ、ドゥテルテ政権に対する一定の評価が示される。上院でドゥテルテ大統領派が議席をどれだけ伸ばすかが焦点だ。

中間選挙では上院の半数(12議席)、下院(約300議席)、全81州の知事、市町長、地方議員らを選出する。投票は午後6時に締め切られ、即日開票される。民間団体による集計で13日深夜にも大勢が判明する見通しで、選挙管理委員会が数日後に結果を公表する予定だ。
世論調査会社が3~6日に実施した調査では、上院で当選圏内に入ったのは、ゴー前大統領補佐官やデラロサ前国家警察長官、故マルコス大統領の長女アイミー・マルコス氏らドゥテルテ氏に近い候補者が目立つ。反ドゥテルテ派はアキノ前大統領のおいのバム・アキノ氏だけで苦戦が鮮明だ。
地方選では、マニラ市長選に現職で元大統領のエストラダ氏が立候補している。ドゥテルテ氏の地元の南部ダバオ市では同氏の長女のサラ・ドゥテルテ氏が再選を目指している。