パキスタンでホテル襲撃 武装組織「中国人ら標的」
従業員ら5人死亡

2019/5/12 15:29 (2019/5/12 21:14更新)
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【ニューデリー=黒沼勇史】パキスタン南西部バルチスタン州グワダルの高級ホテルで11日、武装集団による襲撃事件が起き、ホテル従業員ら5人が死亡した。同州の分離独立をめざす武装組織「バルチ解放軍(BLA)」が11日「(インフラ事業で協力する)中国人や、他の外国投資家を標的にした」との犯行声明を出した。この後、治安部隊が12日昼ごろまでに実行犯を殺害し鎮圧した。

襲撃された高級ホテル「パールコンチネンタルホテル」(2017年4月、パキスタン・グワダル)=ロイター

襲撃された高級ホテル「パールコンチネンタルホテル」(2017年4月、パキスタン・グワダル)=ロイター

襲撃はグワダルで唯一とされる五つ星ホテル「パールコンチネンタルホテル」で起きた。11日夕に同ホテルに侵入した武装集団3人は従業員らを人質に取り、12日昼ごろまで治安部隊と交戦した。

BLAは2018年11月にはパキスタン南部カラチにある中国総領事館を襲撃し、犯行声明を出していた。グワダルはパキスタンを縦断するインフラ整備事業「中国パキスタン経済回廊」(CPEC)の南端で、中国が港湾や周囲の経済特区を開発した。同ホテルは中国人ビジネスマンも頻繁に利用し、パキスタンの治安当局は警備体制を強化していた。

今回の襲撃を巡り、宿泊客らの避難が完了した11日夜には一時「ほぼ鎮圧した」との情報が流れた。カーン首相も鎮圧前の12日朝に「治安部隊の初動のおかげで大きな被害を避けられた」と声明を出した。実行犯らに治安部隊の動きを把握されないよう情報統制するとともに、早期の事件収束を中国などに示す狙いがあったとみられる。

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