2019年8月26日(月)

米ウーバー低調な発進 終値も公開価格割れ

2019/5/11 6:15
保存
共有
印刷
その他

【ニューヨーク=宮本岳則】未上場の急成長企業「ユニコーン」の代表格だったライドシェアサービス最大手の米ウーバーテクノロジーズは10日、米ニューヨーク証券取引所に上場した。売買初日の終値は41.57ドルとなり、公開価格を8%下回った。会社側は高い成長目標を掲げるが、収益黒字化の道筋はまだみえず、投資家の買い意欲は乏しかった。低調な滑り出しは後に続く大型IPOに影を落とす。

ウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(10日、ニューヨーク)=ロイター

ウーバー株は10日午前11時台に初値(42ドル)を付け、取引終了まで一度も公開価格の45ドルを上回ることができかなった。初値で計算した時価総額は約760億ドル(約8兆円、完全希薄化ベース)でハイテク株の米IPOとしては中国アリババ集団や米フェイスブックなどに次ぐ大型上場となった。規模が大きすぎたために「引受証券会社で買い支えきれなかった」(米インバーネス・カウンセルのストラテジスト、ティム・グリスキー氏)との見方が出ていた。

ウーバーを巡っては赤字額の大きさが投資家の懸念材料となっていた。18年10~12月期まで8四半期連続で営業赤字を計上し、19年1~3月期も損失を計上する見込みだ。シェア拡大や研究開発を優先し、費用や投資が膨らんでいる。ダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は10日の取引開始前に、米CNBCのインタビューに応じ「19年が赤字額のピークになる」と述べた。来年以降の損益改善に自信を示していたが、株価の反応は冷淡だった。

2019年はユニコーン上場の当たり年と言われる。ウーバーに続いて、オフィスシェア大手「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーや民泊大手の米エアビーアンドビーなどが年内のIPOを目指しているようだ。ライドシェア2位の米リフトに続き、ウーバーの株価も低迷すると、ユニコーン上場への投資家の懸念が強まり、会社側が想定する資金を調達できない恐れがある。需給面でも相場の重荷になりそうだ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。